2Pac - Keep Ya Head Up (1993) 和訳
こんにちは、あんなです。
たまたま聞いていた2PacのKeep Ya Head Upという歌。
1993年に、ゴリゴリのマッチョイズムなラップ界から生まれたこの曲に、ここまでフェミニズムと通ずる内容があるのかと驚きました。
和訳を調べてみたのですが、少し内容がずれていたり、スラングを正しく解釈できていないものしかなかったので、自分で訳してみました。完璧ではないけれど、一度読んでみてください。
女性の権利や社会的地位の向上に対して何色を示す男性が今も多い日本社会。2Pacをリスペクトしている人も多いでしょう。30年近く前にこんなラップがあったことを知っておいて欲しいです。
2PAC Keep Ya Head Up (1993)
俺の教子のエライジャとかわいいコリンヌに捧げる
チェリーの色が黒い方が果実が甘いというやつもいるけど
俺は肌が濃いほど根が深いと思う
生活保護を受けているシスターたちに声をかける
他に誰も君を気にかける人がいなくても、2Pacは気にかけてるぜ
あいつらが君を打ちのめそうとしてるのも知ってる
街に出れば男たちが馬鹿なことをするのも知ってる
でもお願いだから泣かないで
目を拭いて、諦めないで
許したとしても、忘れるな。Girl, 上を向け
あいつが君に何の価値も無いと言っても信じるな
あいつが君を愛することを学べないならやつから離れた方がいい
だってシスター、君にあいつはいらないんだから
適当なことを言ってるわけじゃない 見たままを言ってるんだ
その光景は俺を不幸せにするんだ
男たちが赤ん坊を作って、若い母親に父親の役を担わせて去ったり
俺たちはみんな女性から生まれてきて
女性から名前をもらって、女性から生き方をもらって
なのにどうして俺らは女性たちから奪うんだ?
なぜ俺たちは女性をレイプする?俺たちは女性が嫌いなのか?
女性のために死ぬ気になる時がきた
女性の傷を癒し、女性に対して誠実になる時が
もしそうしなかったら子どもを産む女性を
嫌うようになる赤ん坊が生まれてしまう
男は一人で子どもを作ることができないんだから
女性に対していつどこで子どもを作れなんて言う権利はないんだ
だから本物の男たちは立ち上がってくれ
女性たち、うんざりしているのはわかってる でも上を向け
上を向け これからきっと良くなるから
上を向け これからきっと明るくなるから
マーヴィン・ゲイが昔俺に歌ってくれたことを覚えている
彼は俺にブラックとして生きることを最高だと思わせてくれた
すると急に貧困街で住むのもそこまで辛くないと思えてきた
決して楽じゃなかったけど、満たされてはいたんだ
時には夜間外出禁止令に逆らってルールを破ったこともあった 地元の仲間と街をうろついてハッパ吸ったり
母ちゃんが犠牲を払ったことに気づいた
俺を正しく育てるために、命までかけた
それなのに俺は夢を語るばかりで
最高のラッパーになってスポットライトを浴びるんだって
15セントを1ドルに替えようと必死だった
堅気になって家賃を払うのは難しかった
そして結局はいつもペンを手に取ってるようだった
友達を見つけようにも、あいつらは彷徨ってて
昨晩、俺の友達は家族全員を亡くした
まともな男にならないとこの狂気を制服することはできない
雨は止みそうにないけど
びしょぬれにならないように上を向くんだ
雨が降る時は必ず激しく降るって面白いな
やつらは戦争の金はあるけど、貧しい人々を食べさせることができないらしい
若い世代は希望が持てない だって現実は
未来に希望は無いんだから
なのになぜ俺らが狂ってるんだとあいつらは不思議に思ってる
俺は母を責めた 俺の弟をクラックベイビーにさせてしまったことを
俺たちが生き残らないようにできてんだ、そういう社会構造だから
そして君はうんざりしてるだろうけど
上を向くことだけは忘れるな
上を向け これからきっと良くなるから
上を向け これからきっと明るくなるから
一人で子どもを育てている全ての女性たちへ
大変だろうし、孤独を感じてるって知ってるよ
父親はどっかにいってしまって、君を一人にして
自分以外誰もこの子を欲しがらなくても、神に感謝してるんだろう
俺たちはやればできると思う、いや確信してる
転んだとしても立ち上がってまた挑戦しろ
だって、自分の息子がなぜ父親が自分のことを愛していないのかと
知りたがること以上に最悪なことはないだろう
自分の不運を愚痴ることもできない
修羅の道に頼れる男もいない 無力を感じる
だって君には対処しなければならないことが多すぎるから
心を殺し、でも外では怖いものなしのように見せかけ
涙を頬につたわせながら
慎重に、今週も地に落ちないように祈って
もしそうなったらもう立ってられないから でも俺を責めるな
この世界は俺に与えられたもの 俺が作ったものじゃない
俺の息子は歳を重ねて冷たくなって
この世界が彼の肩にのしかかって
その間に金持ちの子どもはベンツを乗り回して
俺はまだ生き残ってる友達にしがみつこうとしてる
全部狂ってる 終わりがないように見えるけど
お願いだから、上を向くことだけは忘れるな
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